数年前、急激な不況により問題となった「派遣切り」。
派遣とは、派遣で上手く働くためにはどうすれば良いのか考えて見ましょう。
派遣社員とは
労働者派遣(ろうどうしゃはけん)とは雇用形態の一つで、事業主(派遣元という)が自分が雇用する労働者を自分のために労働させるのではなく、他の事業主(派遣先という)に派遣して派遣先の指揮命令を受けて派遣先のために労働させる事をいう。
この雇用形態の労働者のことを一般に派遣社員(はけんしゃいん)といい、雇用関係は派遣元と派遣社員の間に存在するが、指揮命令関係は派遣先と派遣社員の間に存在するのが特徴である。
労働者保護の観点から派遣できる業種、派遣期間の上限、派遣を業として行うための許認可制度など様々な規定が労働者派遣法により定められている。俗に人材派遣と呼ばれることがある。
wikipediaより抜粋
元々はITや事務職などで正社員で足りない場合の助っ人的存在として採用されていましたが、
近年では工場労働者で大勢採用され、それらの方が不景気を受け一斉に契約解除されたことが問題となりました。
正社員との違い
契約期間が決まっている。
派遣社員は派遣会社と派遣先との間で契約期間が決められています。
一般的には契約期間が切れたら派遣先を離れることとなりますが、働きが認められれば契約が延長されるかも知れません。
この辺りは派遣会社を挟んでいる事を除けば契約社員に近い感覚と言えます。
しかし派遣社員は三年勤務したら正社員として雇用しなければいけませんが正社員として雇用される事は稀で、派遣社員で一カ所の現場に留まるのは三年以上勤務する事はほとんどありません。
自分のスキル・経験に応じた仕事に就くことができる
派遣会社に登録する際にあなたの経験やスキルをチェックし、数ある案件からあなたに向いたものを進めますので、経験やスキルに応じた現場に着くことが出来ます。
案件によって単価が異なりますので、スキル・経験によっては高い報酬を得る事が出来ません。
あなたのスキルが上がれば、派遣会社によっては単価を上げることがあるかも知れません。
しかし派遣会社の営業担当者によりますので、ミスマッチが生じる事があります。
間に派遣会社が入る
派遣社員と派遣先の間には派遣会社が入っています。
これが派遣社員の派遣である所以ですが、これにはメリットデメリットの双方があります。
- 主なメリット
- 労働時間を派遣会社がチェックするのでサービス残業が発生しにくい。
- 派遣先企業でトラブルが発生した際に派遣会社から仲介や援助が得られる。
- 主なデメリット
- 派遣会社の営業によってはスキルなどのミスマッチが生じやすい。
- 業務内容が正社員と変わらず、待遇だけが異なるケースがある。
- 派遣先企業が渡す費用と労働者が実際に受け取る賃金が異なるため対価への認識違いが生じる事がある。
派遣の種類
派遣社員には登録型派遣と特定派遣の2種類があります。
他に少し変わった二つの派遣も記載します。
- 登録型派遣・・・もっとも一般的な派遣。派遣会社に登録し、派遣会社から仕事を紹介された際に派遣会社に雇用される形態。
- 特定派遣 ・・・専門知識が必要とされる特定26業種での派遣。
- 紹介型派遣・・・登録型派遣会社で用いられる事がある。派遣会社で正規雇用される事を前提とした派遣。
- 日雇い派遣・・・派遣会社に登録し、一日単位で仕事を請ける形態。現在は多くの業種で禁止されています。
- 工場派遣 ・・・工場で雇用するために大量に雇用された派遣社員。派遣会社は工場の関連会社のこともある。派遣切りという問題が起きた。
他に正社員と比べて社会的信用度が劣るというデメリットがありますが、派遣会社によっては高収入を期待する事が出来る一方でそれに見合った働きも期待されます。
賛否あると思いますが、派遣は様々な労働現場を移るため、様々な仕事で自分のスキルを確認し磨く機会もあります。
自分の適職を探しましょう。